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まだ成長段階と言えるベトナムのEコマースは、総小売業のわずか5.5%というシェアながらも、倉庫需要の上昇でその伸び代へ期待がつながるという。

地理的な優位性と技術を具えた労働力をもつベトナムは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによる影響を受けたものの、外国人投資家、特に倉庫業を運用する投資家にとって魅力的な対象であり続けている、と述べたのはBW Industrial Development JSCのCEO、Lance Li氏である。タイのMingtiandi.comは、11月28日付の記事で、Li氏のコメントを次の通り紹介している。

パンデミックの影響で、世界各地でサプライチェーンや物流の混乱が発生した一方で、輸送網の乱れや在庫不足を解消するための原材料の余剰により、倉庫の需要が急増しました。

パンデミックは、確かに不幸な出来事でしたが、ビジネスの観点から言えば、倉庫の需要を加速させる要因になっているのです。

急速に改善されたインフラと比較的低コストで技術のある労働力に加え、ベトナムが参加する貿易協定の数が増えていることも追い風になっている。ASEAN自由貿易圏、環太平洋パートナーシップに関する包括的かつ進歩的な協定(CPTPP)、欧州連合とベトナムの自由貿易協定(EVFTA)、地域包括的経済連携(RCEP)などへの参加で、ベトナムは外国投資の魅力的な目的地であり続けていること強調した。

まだ成長段階と言えるベトナムのEコマースは、総小売業のわずか5.5%というシェアながらも、倉庫需要の上昇でその伸び代へ期待がつながると氏はいう。

地価が高く、戦略的立地が不足気味のハノイやホーチミン市周辺を中心に、近代的な立体自動倉庫は今後数年で急速に展開される予定ということだ。

また、製造業やサプライチェーンの事業拠点が東南アジアに再配置されることで、ベトナムは貴重な恩恵を受けているとLi氏は指摘している。

更に「Eコマース成長の大きな可能性と、ベトナムへの高いFDI(海外直接投資)流入は、外国人投資家に少なからず手ごたえを与えています。」と付け加えた。

倉庫需要の急増を招いた原因は、輸送ネットワークへの負担オーバーや、在庫不足を避けるための原材料の過剰供給などにある。

Li氏によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミックが発生してから2年目は、BWにとって飛躍的な年になったという。2021年の初めには、レンタルの問い合わせは、前年の同時期に比べて3倍に上った。

最近、物流・配送を手掛けるJ&T社と契約し、ホーチミン市の戦略的立地にある5ヘクタールの倉庫を確保した。

一方、米国最大級の家具小売店として知られるAshley Furnitureのサプライチェーンとして重要なメーカー、Wanek Furnitureは、南部ビンズン省の用地、4ヘクタールのリース契約をBWと締結した。

北部の都市ハイフォンのVSIP 2A工業団地にあるBWの工場は、この2年間で市場の需要が急増し、2021年6月初旬の竣工後、すでにフル稼働状態となっている。

パンデミックがもたらした危機は、メーカーにとっても倉庫業者にとっても、在庫戦略を見直すよい機会になったとLi氏は言う。

世界の海運業界は、深刻なコンテナ不足に陥った。それにより、コンテナ船に貨物を積みこむまで倉庫で保管せざるを得なかったとLi氏はコンテナ不足の背景を説明した。こうした状況下で、倉庫の需要は未だかつてないほどの高まりを見せているという。

出典:VNA

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